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子育て支援megomego

過去のすくすく通信(2023)

~ はぐくまれていく優しさ ~
2023-11-01
   園庭の銀杏の葉が黄色く色づき、葉っぱの上にはコロコロとした銀杏の実が幾つも転がっています。つがるの秋を存分に楽しむ子ども達の元気な声が園に響き渡っています。先日、うぐいす組さんと一緒に“秋”を探しに地球村に行ってきました。手作りのどんぐり型のバックを持ち、トトロでお馴染みの『さんぽ』を歌いながら散策する姿を後ろから見ているととても微笑ましく、大人の私まで心がはしゃぐ心地よさでした。A君と手を繋いでいた私が軽くジャンプをするとA君は笑いながら、「あぶないから、ちゃんと歩いてね」と声を掛けてくれ、日頃から先生たちやお母さんがこのように優しく声を掛けてくれているのだろうなと感じました。 はらっぱに到着し松ぼっくりを拾ったり、赤や黄に色づいた葉を拾ったり、落ち葉を集めて空中に放ったり、それぞれが思い思いに楽しむ姿を見ているとBちゃんが「はいっ!」と大きな松ぼっくりをプレゼントしてくれました。「ありがとう!大切に取っておくね~」というやり取りをした後に・・・それを遠巻きに見ていた子ども達が次々と松ぼっくりや葉っぱをプレゼントしてくれるという状況に!!   なんとも優しい子ども達です。
 
   この『優しさ』はどのように育まれていくのでしょうか・・・ 
 発達は一つの段階を経てから次の段階へと螺旋階段のように育まれていくと言われています。  他者を思いやり、他者のために行動するようになるには、まずは自分が優しさを注がれ、十分に満たされる体験を積み重ねることが大切だと言われています。優しさを注がれた時に感じる『自分が愛されている、大切にされている』という感情は『自己肯定感』を上げていき、『自己肯定感』が高い人は自分自身に対しての信頼があるため自分の意志や考えを大切にできます。また、そのうえで他者の意見も認め温かく受け入れることができます。
 
   では、この『自己肯定感』はどのように育まれていくのでしょうか・・・
自己肯定感はありのままの自分の感情を重要な他者に受け止められることで育まれていきます。
子どもの全てを受け入れて何でも聞いてあげるということは難しいですが、『ありのままの感情を受け止める』ということが大切です。また、気持ちを受け止めた後には、いつであればその願いが叶えられるのかを伝えたり、代替えの叶えられそうなことなど気持ちを切り替えるきっかけとなりそうな提案があればお互いに心穏やかに解決できるかもしれません。このように、特別なことは何もなく、日々のなんてことのない会話や関わり、対応などの丁寧な積み重ねが子ども達の健やかな発達に繋がっていくのですね。 最後に・・・子どもの愛着関係の形成や社会性の発達に関する講演をされている、東京大学 遠藤利彦先生のご著書の一文をご紹介します。
 
 「子どもは人との豊かな相互作用の中で育ちます。 子どもの発達に大切なことは周囲の大人からの何気ない当たり前の関わりの中にすべて含まれているのです。」
(遠藤利彦 『赤ちゃんの発達とアタッチメント 乳児保育で大切にしたいこと』ひとなる書房、2017年)                                                               (著:江良)
 
~ 目には見えない心の成長 ~
2023-10-01
 秋の気配が感じられる季節となり、子ども達は運動会の練習を外で楽しんでいる様子がうかがえます。子どもの成長にはなくはならない大切な行事の一つでもある運動会は、当日の結果だけでなく、そこまで練習を重ねた日常の保育に、子どもの一人一人を成長させる要素がたくさん盛り込まれていて、今の年齢でしか感じることのできない心の動きが子ども達にとって心が成長する大切な糧となります。
 お友達が走っている姿を見て自然に「がんばれ~!」と声を掛け合いお友達と一緒に走る楽しさを感じたり、園庭を全力で走った後、玄関に帰ってくると誰が一番だったか揉めたりしながら同時に、どんな言葉を掛けるのが良いのか、相手を労る心も同時に学んでいます。
〝一番でゴールしなくても走り方が良かった〟や〝泣かないで走ったからエラかった〟など気持ちの向かう先を知るなど、『かけっこ練習』の活動一つとっても、目には見えない“心の成長”を促す要素が沢山盛り込まれています。チャレンジすることの大切さや周りの励ましに応えたいと思う気持ちなどが将来、色々な事に向かっていけるような心の芽生えとなるのでしょうね。
 行事練習を重ねる度に、頼もしくなっていく子ども達の成長を応援してあげながら、当日の感動や喜びを共に感じられたらと思います。
 運動会練習の様子を窓に顔をくっつけながら眺める0才児さんは賑やかな雰囲気を感じているのか遊ぶ手を止め、じーっとお兄さんお姉さん達の姿を目で追っています。
 人生で初めて運動会を迎える子、昨年のリベンジに燃えている子、家族に褒めてもらうことを期待している子、園生活最後の運動会を迎える子etc・・・当日は、子ども達が練習をしてきた背景も重ねて応援してあげてください。ご家族の皆さんにとっても楽しい一日となるといいですね(‘ω’)
その日を無事に迎えられますよう体調管理にどうかご協力をよろしくお願いします (著:稲葉)
  
~ こころとからだをはぐくむ根っこ ~
2023-09-01
   先日、園舎裏にある小さな畑で『じゃがいも掘り』が行われました。春に自分の手で種芋を植えてから、『芽がでていないかな?』『あ!花が咲いている』等々、変わりゆく様子を日々楽しみにしていた子ども達。お迎え時に園舎裏の畑に親子で出向いて生長を小さな手で柔らかな土を掘り進め、見えてきたジャガイモに『うぁ~!あった~!』と声をあげながら、掘り進める手にも力が入っていきます。コロンコロンとしたかわいいジャガイモを宝物のように両手で包み込む子、大きなジャガイモを片手で持ち上げ満面の笑みで保育者に見せる子、そんな子ども達の姿に、見ているこちらの頬も知らず知らずのうちに緩みます。次々に掘り起こされているジャガイモの脇には長い根っこがついた茎が横たわっています。太く長く細やかに入り組んでいる根っこ。目には見えにくい土の下にある根っこ・・・この根が養分や水分を吸い上げて全体に巡り葉を付け、その葉が陽の光をたっぷりと取り込み、また養分を作り出していく・・そのようにそれぞれの部分が上手く作用しあい、循環しながら実を結んでいきます。
   このことは、人のそだちにも通じるのではないかと思います。 身長体重から指先の細やかな動きの調整など『からだのそだち』はもちろん、『こころのそだち』についても、その後の考え方や人との関わり方に大きく影響を与えます。その他にも『ことば』や『社会性』などそれぞれが影響を及ぼし合いながら、乳幼児期は土台となる根っこを作るとても大切な時期です。目には見えないけれど、日々子どもたちは沢山の事柄を吸収しようと様々な方向に根をのばし、そして根が充実したときに芽をだすのではないでしょうか。  
   私たち大人はお日さまになったり、時に日陰となったり、褒めたり、愛情をあげたりとその子一人一人に合った適切な量や頻度などを探りながら、のびのびとそだつことができる環境を整えてあげたいですね。      (著:江良)
~ 行事と成長発達 ~
2023-08-01
 先日の年長児のお泊まり保育では天候に左右されたものの無事に1泊2日を年長さんだけで過ごすことが出来ました。生活習慣がしっかり身に付いている姿や成長していた場面がいくつも見れて嬉しく感じました。
夕飯の後にくじ引きを楽しみ、その後は宝探しをやろう!ということに。夜ということもあり、いつしか肝だめしの雰囲気に・・泣き出す子もいそうだな・・とやや心配になりつつ・・。2人一組となり懐中電灯を持って園内を探し回り、お宝をゲットしたら思いっきり「ワァーッ!!」と叫んで友達の待つ場所まで走って帰ってくると、全員に大拍手され一躍ヒーロー気分になったり誇らし気な表情を見せたりと、それぞれが達成感を感じた様子でした(*^^*)一度クリアできると次は、一人で行ってきたい!など子ども達から次々に遊びを提案していました。
 ドキドキ!驚き!嬉しい!などの感情が一気に溢れ、五感をフル活用しながら記憶に残る時間を仲間と共に過ごせていました。協力しあったり、達成感を一緒に感じる経験は自分以外の相手の想いを知ったり、労わることや譲り合うことも意識するようになり、集団で活動できるような“心の幅”が広がっていくので、年長さんこの時期にお泊り保育を経験することは、社会性を意識できる大切な行事ともいえますね。
 昨年はコロナに左右され、各年齢の発達段階に必要な保育活動や行事が思う通りに進まず、お泊り保育も二度延期になるなど工面しながら行ってきました。未だ感染症は油断ならない状況は続きますが、予定通りに保育活動を行えることが有難く、保護者の皆さまが日頃から子どもの健康観察にご協力してくださるからこそと感謝しております。コロナで保育参観もなくなりましたが、動画配信に切り替えたことで逆に、園で過ごす自然な子ども達の姿をお見せすることが出来るようになるなど良い方向への展開も見られています。このように行事やツールを通し、子どもが成長発達していく姿を保護者の方々と共に大切に積み重ねてきたからこそ、心の成長を喜び合うことが出来るのでしょうね。8月には個人面談もありますので家庭と園で子どもの姿や成長を伝え合い一緒に喜び合えるといいですね (著:稲葉) 
~ 挑戦する力と支える力 ~
2023-07-01
今日も園庭から子ども達の元気な声が聞こえてきます。鬼ごっこをする子やダンゴムシを探す子・・・思い思いに戸外遊びを楽しんでいます。そんな中、年少組のAちゃん、Bちゃんが「先生!鉄棒できるようになったの!見ててね~」と鉄棒に走って行きます。ついていくと自分の鼻の高さくらいの鉄棒につかまり、ジャンプを始めました。何度かのチャレンジで自分のお腹の高さまで体を持ち上げ腕で支えることができました。周囲から「おぉ~!」という感嘆の声と拍手が起こると誇らしげな様子を見せていました。実はこれには前段階のお話があります・・・。年長組の子が鉄棒で前回りや逆上がりをする様子を憧れのまなざしで遠くからみていた年少組の子・・年長組の子たちが別の遊びに移ると早速鉄棒に近づき挑戦を始めます。  初めてですから、どこにどのように力を入れればよいのかわからずにジャンプをするもののすぐに地に足が付き、「できな~い」と一人、また一人…と別の遊びに移る中、諦めずに何度もチャレンジするAちゃん、Bちゃん。その様子を見ていた保育者も“両手でのぶら下がり”“両手と両足でのぶら下がり”のように段階を踏みながらの提案を日々重ねていったそうです。そのように体験を積んでいく中で、自身の体重を両腕で支えるための筋力がつくとともに、どこに、どのように力を入れればよいのかが分かるようになっていったのでしょう。この体験を通して単に鉄棒ができるようになっただけではなく、興味や関心のあるものに挑戦する気持ちや諦めずにチャレンジをしたらできるようになったという達成感も得ることができました。今回は成功体験のお話ですが、失敗したときに残念な気持ちをどのように立て直していくのか、失敗からも学ぶことはありますから、そのために振り返りをする体験もとても大切です。大人が十分に手をかけ、目をかけ、心をかけてあげることができ、それを子どもが素直に受け入れられる今だからこそできることがあります。年齢を重ねるにつれて、子ども達は大人よりも友達と過ごす時間が増えていきますから大人が子どもの心に寄り添いゆっくりと関わることができる“今”は特別な時間ともいえるのではないでしょうか。 こども園という集団生活の中で様々な体験をし、様々な人と関わり合い、たくさんの刺激を受けて子ども達は日々成長していきます。でも、家庭というホッと安心できる土台があるからこそ刺激が活かされます。自分を受け止めてもらい、ありのままの自分を素直に出せる、ゆるがない安心感があるからこそ、未知の体験にチャレンジする心が沸き起こるのだと思います。忙しい日常に追われると気付かぬうちに流されがちになりますが、今だから共に体験できる時間を親子で楽しんで欲しいなぁと願っています。 また、そんなご家庭での体験や様子を聞かせていただけるのも楽しみにしています。   (著:江良)
~ 保育者の眼差し ~
2023-06-01
ぽかぽか陽気の昼下がり、2才児クラスで給食の時間が終わり、お昼寝準備までの間、一人一人が好きな遊びを見つけ、まったりゆったり遊ぶ時間を設けていました。覚えたての言葉といつもに耳にする歌を自己流にミックスしながら絵本を読んでいたAちゃん。片付けの時間となり、先生が声がけをすると他の子たちは片付け始めますが、絵本の世界にどっぷりつかっているAちゃんの耳には片付けの言葉も周りの様子も目に入っていない様子で相変わらず、首をフリフリして歌いながら絵本に夢中です。    
 そんなAちゃんの姿を優しい眼差しで見つめている先生。「あまりにも可愛くて片付けって言えなかった・・・」と笑い、片付けを押しつけず本人が切り替えられるまで待ってくれていました。普段からAちゃんは率先して片付けを行ってくれているので、こんな日があっていいという配慮もあったのでしょう。    
 家庭では自分の好きなおもちゃで存分に遊んだ後に片付けとなるかと思いますが、園の集団生活は時間で区切られ、次の活動に移るので自分のタイミングでは片付けができないこともあります。遊びのルール・基礎的なお約束事などがいくつもあり、様々な体験を通して体や頭・心で学びながら成長発達に繋がっていきます。    
 家庭から離れた園生活は、子どもにとって社会生活の第一歩となります。その社会性を育むためには、心の成長が土台となるため、まずは心が満たされることが大切となってきます。Aちゃんを見守る保育者の眼差しは「かわいい」もありつつ、Aちゃんの心を満たす時間を大切にしてあげたい想いも含まれていたのだと思います。    
 2才児の頃は、頭ではわかっているけど自分の思いを通したい時期。自己主張と満足を行ったり来たりしながらゆっくり成長していく発達段階となるので、折り合いをつけてあげる駆け引きが多い年齢でもあります。次の成長発達の段階に進むためには今はどういった関わりを大切にしなければいけないかを保育者はよく見極め対応にあたっています。    
 この先、片付けを呼びかける保育者の声がけから、時間で片付けることを覚え、学校ではチャイムの音で次の活動に移ることを学び、大人になる頃には自身で時間管理ができるようになっていくことに繋がっていくのでしょう。そう考えると土台を育む幼児期の頃の関わりがとても大切となりますよね。今は楽しく片付けられるようにと、つばめ組のお部屋からは「おっかたづけ~♪おっかたづけぇ~♫」の保育者の明るい歌声が聞こえ一緒に歌いながら片付けをする子ども達の姿が見られています。(著:園長)
~ 子どもの心に寄り添い、保育の輪を広げます ~
2023-05-01
   新しい環境となり1か月が経過しようとしています。
   進級した嬉しさにちょっぴり背伸びをして頑張っている子、これまでとは違うクラスの雰囲気にどう自分を表現しようか模索中の子、沢山の初めての体験を全力で楽しんでいる子、新しい活動リズムやクラス担任に慣れ、お気に入りの先生を見つけると手を伸ばして抱っこを求めたり、指差しをしながら自分の興味があるものを伝えてくれる赤ちゃん。
 
   私達保育者も、子ども達と毎日過ごす中で (Aちゃんは体を動かす遊びが好きなようだな)とか、(Bちゃんは、トミカが好きなんだね)とか、(Cちゃんは、子守唄を歌うと安心して眠れるみたいだなぁ)等々、その子なりの好きな遊びや安心できるポイントを発見し心に寄り添う瞬間に喜びを感じています。そして、もっともっと子ども一人一人について理解を深めたいと思っています。
 
子どもの心に寄り添い、保育の輪を広げます』 
 
という保育理念のもとこれから毎日共に過ごしていく時間がより実りあるものとなるように、そして園での活動がご家庭にも伝わることで会話が弾んだり、成長を喜び合えるように・・という願いをこめ、『子どもの姿』から見えるそだちを保護者の皆様に、より分かりやすくお伝えしたいと思っております。
   その一つとして、園での一場面を写真で撮り、文章を添えてお伝えする”保育ドキュメンテーション“を行っています。これまでも口頭やお帳面でお伝えしておりましたが、写真があることで言葉では伝えきれない微細な表情や雰囲気が伝わり、より生き生きとした子ども達の姿がイメージできるのではないかと思います。
毎日とまでは行きませんが・・・お帳面や玄関の掲示板で発信していきたいと思っています。
 
   ご家庭と園との相互の視点で子ども達の姿を共有し、一つ一つの成長を喜び合い、今できる最善の環境を整え、子どもたちが色々な体験を積み重ねていけるように努めていきたいと思っておりますので、ご家庭での姿や様々なエピソードを、お帳面等でお知らせいただけるのも楽しみにしています。        (著:江良)
~ 今年度もよろしくお願いいたします ~
2023-04-01
私達保育者は日頃から、子ども達が安心して遊べる環境づくりに取り組み、子ども達がのびのびと毎日を過ごせるような保育を心がけています。
また、ご家庭と園とが相互に日常の様子や子どもへの思いや願いなどを伝えあいながら子どもの健やかな成長を共に喜び、共に悩み合える存在でありたいと思っております。
すくすく通信は12年目を迎えました。日常の子どもの姿から見える『そだち』や『気付き』、『子どもに関する様々なこと』を今後も掲載していきたいと思います。
進級してからの子どもの様子をクラスだよりや連絡帳等でも解りやすくお伝えし、保護者さんとの信頼関係をしっかり築きながら連携を取っていきたいと思います。
また、子育て支援mego megoや子育て相談など、園内での取り組みへのご参加もお待ちしております。                    
今後もご協力いただく場面が多々あるかと思いますが、宜しくお願いいたします。(著:江良)
社会福祉法人 緑会 
銀杏ヶ丘こども園
〒038-3141
青森県つがる市木造浮巣31-5
TEL:0173-42-6200
FAX:0173-42-6201

 
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